2014.08.13
弁護士 黒﨑裕樹
こんばんは。鹿児島の弁護士の黒﨑です。今日は少し難しい話をさせて頂きます。以下の話に該当する人で、よく分からないと思われた方は、一度当事務所にお越しください。
通勤中や業務中の交通事故であれば労災保険を使うことができます。労災の認定を受けて、労災から療養給付や休業給付を受け取ります。
交通事故と比べて労災は面倒なことも多いのですが、メリットもあります。そのうちのひとつに、「費目拘束性」というのがあります。
例えば、過失割合が加害者:被害者=6:4の事故で、治療費が500万円を要した場合、任意保険から事前に治療費を払ってもらうのと労災保険から事前に治療費を払ってもらうのとでは大きな違いがあります。
すなわち、最終的に損害として認められる治療費は、過失相殺して500万円×0.6=300万円となりますが、病院は過失相殺なんて関係なく、500万円を請求して500万円が支払われなければ治療を行いたくても行えません。
この500万円を任意保険から払ってもらうとなると、治療費として妥当な損害額はあくまで300万円ですので、差額の200万円は慰謝料や消極損害から差し引くなどして被害者が負担しなければいけません。
一方、この500万円を労災保険から払ってもらうとなった場合、治療費として妥当な損害額はあくまで300万円であるものの、差額の200万円を慰謝料や消極損害から差し引くことは認められないとの判例があります。よって、被害者が負担をすることは避けられます。
この違いは大変大きいです。交通事故に遭ったとき、どの保険を使ったらいいかというのは難しい判断を要します。判断に迷われた場合には、是非当事務所に一度ご連絡ください。
皆様が加入されている自動車保険では、交通事故を起こした時の被害者への賠償責任の補償のみならず、様々な特約が存在します。例えば、各社によって内容は異なりますが、交通事故が生じた場合、過失に関わらず補償を受けることができる人身傷害保険特約、治療上の必要がなくとも個室ベッドに入院できる差額ベッド代支給特約等、本来の交通事故により生じる賠償とは関係はないけれども、交通事故が生じた時の皆様をサポートするための特約が存在します。
2017.10.25
交通事故案件を担当していると、治療中に、加害者側の保険会社が治療費の支払いを打ち切ってくる、休業損害の支払いを打ち切ってくるということが少なくありません。
2017.06.25
交通事故に遭った場合、加害者側の保険会社から支払われる治療費や慰謝料等の賠償金の他に、労災保険や年金からお金が支給されることがあります。労災保険や年金から支給されたお金は、加害者側の保険会社から支払われる賠償金との関係ではどの様に扱われるのでしょうか。
2016.12.25
ニュースレターを読まれている方の中で車を運転している方は多いかと思いますが、自動車を運転する際には保険に加入することは大切です。自賠責保険に加入することは当然ですが、自賠責保険金で補いきれない損害を填補するため、自動車保険に加入することが重要になってきます。
2016.10.25
自賠責保険から被害者に支払われる保険金等は、交通事故の損害の補償としては最低限度のものとなります。弁護士が交渉に用いる裁判所の基準で算定した賠償金額と、自賠責保険の基準で算定した保険金等の金額は大きな差があり、前者の方が高額になることから、
2016.02.25
以前に、自転車特有の保険として、TSマーク付帯保険があるという記事を掲載しました。本日は、TSマーク付帯保険について詳しく書きたいと思います。まず、TSマークとは、自転車安全整備士による点検・整備を受けた普通自転車に貼付
2015.03.30
近年、自転車と歩行者の交通事故で、自転車の運転者側に高額の賠償責任が課される裁判例が相次いでいます。自転車が加害車両になる交通事故と、自動車が加害車両となる交通事故とで大きく違う点は、
2015.02.23
弁護士に事件を依頼する場合、通常、着手金、報酬金といった弁護士費用を依頼人の方に負担して頂くことになります。しかし、交通事故については、弁護士に事件を依頼した場合であっても、
2015.02.04
交通事故の相談の中には、交通事故の治療のために健康保険が使えるかという内容のものが時々あります。医療機関から、交通事故の治療には健康保険が使えないという説明がされることもあるようです。
2014.12.09
Aさんが、自宅付近でその所有する自動車を運転していたところ、誤って妻であるBさんを轢いてしまい、怪我を負わせてしまいました。AさんはC保険会社の自動車保険(任意保険)に加入していました。
2014.09.10
こんばんは。鹿児島の弁護士の黒﨑です。今日は少し難しい話をさせて頂きます。以下の話に該当する人で、よく分からないと思われた方は、一度当事務所にお越しください。
2014.08.19
ひき逃げに遭い、加害者がわからない場合や、交通事故の加害車両に自賠責保険がかけられていなかった場合、被害者としては誰に損害賠償請求をすればよいのでしょうか。
2014.05.20
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※スケジュールの関係上、お電話でのご相談は実施しておりません。ご予約のみとさせて頂いております。
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